歴史と人物(中央公論社)
源平の争乱

1975.10
源平思想と日本人(高橋富雄)
     〜源平交代の思想はいかにして成立し展開したか
「平家物語」その運命と死生観(村松剛)
     〜「平家物語」の武士たちが形造った死の美学とは
後白河法皇(安田元久)/平清盛(秦恒平)/平知盛(角田文衛)/平重衝(吉村貞司)/源頼朝(馬場あき子)/源義経(福田豊彦)
対談:源平の女たち(永井路子・山下宏明)
歌舞伎に見る源平の物語(千谷道雄)
武器発達史の頂点(宮崎隆旨)
源三位頼政と文覚(赤松俊秀)
グラビア:鎌倉源平歴史散歩(文・小島直記)
源平争乱の跡:鬼気せまる化粧坂(鎌倉)/浄海入道清盛の夢(近畿)/平氏急潮に滅ぶ(西国)
国定教科書にみる源平合戦記(唐沢富太郎)
若き英雄の生涯
源義経


1976.11
対談:判官びいきと英雄の魅力(会田雄次・高橋富雄)
義経の保守的性格(安田元久)
義仲・義経と頼朝(井上満雄)
劇的な一生
 破竹の平家討滅(江崎誠致)
      〜軍事的天才の名をほしいままに、輝ける若武者
 凱旋将軍、紅涙の腰越状(武田八洲満)
      〜頼朝の怒りと、愁い深く歎き切なる義経の心情
 流浪の英雄衣川に死す(戸部新十郎)
      〜安住の地を求めてやまぬ英雄の苦闘とその最期
義経戦法の解明(古戦史研究グループ)
栄光と嫉視(吉村貞司)
     〜朝廷と頼朝の凄惨な政争の犠牲となって消えた九郎義経への鎮魂歌
平家正節を歌う(金田一春彦)
     〜後世謡曲などに影響を与えた平家琵琶最古の譜本を初めて紹介する
義経伝説
 稚児の美学・牛若伝説(村松定孝)/辨慶・海尊の漂泊(小苅米硯)/建礼門院徳子の告白(榛葉英治)/成吉思汗は義経なり(谷真介)
プロ女性の意地に生きた静御前(杉本苑子)
     〜毅然たる姿に、女のやさしさ、美しさがひかる
義経滅亡は必然であった(永井路子)
     〜勇者の性格には消えゆく要素が内蔵されていた
<コラム>義経と歌舞伎(千谷道雄)
頼朝と義経
兄弟抗争の謎


1984.8
政治家頼朝の偉大の証明(山本七平)
    〜無力の流人から新時代を切り拓く独裁者になった男は好悪を越えて大きい
四大合戦にみる義経の戦法解剖(安井久善)
    〜義経の得手、東国騎馬団を駆使した迅速果敢、奇手百出の戦法を分析する
遮那王丸はなぜ奥州へ下ったか(角田文衛)
義経をきった梶原景時と大江広元(安田元久)
北条政子、愛憎万華(近藤富枝)
    〜晩年「自分くらい不幸なものはない」と述懐する政子の愛憎人生を解く鍵
頼朝と組んだ九条兼実の誤算(山本博也)
頼朝を狂わせた丹後局(冨士谷あつ子)
特別読物
 腰越の決断(安西篤子)/平泉から来た男(光瀬龍)
武家をあやつる後白河院の魅力(秦恒平)
義経はなぜ英雄となったか(尾崎秀樹)
<アンケート調査>あなたは、頼朝ごのみ?義経びいき?
 義経への憧れ(長部日出雄)/判官びいきは子供じみた発想(長谷川慶太郎)/どちらも好きになれない人柄(澤田ふじ子)/義経哀れ(田中澄江)/頼朝の魅力は分るが義経贔屓(渡部昇一)
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